ナレーターメルマガ

極細木スガ子第2章
[ プロ向け編 ] 

第8話
事務所の深い落し穴編

真夜中の雷鳴

-前編-

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  (2009年12月3日ナレーターメルマガ127号より)

 

鳴らし続けていたベルに、ようやく女将が酒のおかわりをもってくる。

「そんなにチンチン鳴らさなくっても聞こえてるよ!山ちゃんはいつも酔っぱらってしょうがないね!うわぁ~はっはっ」

射るような目の極細木との居心地の悪さも手伝ってか、私はすぐに話題を変えた。
 
 
 
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なんでもあったほうがよくないですか?チャンスが広がるような気がするんですが


「それはそうと先生。以前のサンプルを日をおいて聴いてみたら、はじめて先生のおっしゃる『結局何が言いたいサンプルかわからない』という意味がわかりました。あらゆるジャンルを詰め込んでしまっていて…でも僕のレベルではそれほどプレイに差がない事がようやく自分で気がついたんです。つめこむ事で”逆に自分のカラーを薄めてしまっていた”んだと。それで頂いたアドバイスをもとに、今度はとにかく『TVのスポーツドキュメント』に収録ジャンルを絞ってボイスサンプルを作り直してみたんです…」

『へえ、すごいじゃない』

「それで、そのサンプルをこれまで仕事をいただいてたスタッフさんに聴いてもらって。といってもボクがやってきた仕事ですから、小さな現場ではあるんですけどね。それと事務所の大先輩にあたるベテランプレイヤーにも聴いてもらって」
 
『で、なんていわれたの?』

「スタッフさんには『報道向きだね』って。あ~そう聞こえちゃうのかな、と気持ちがゆらいでしまって」

『ふ~ん』といいながら極細木は焼酎に沈めてあった梅干しを箸でつまんで口にふくむ。
 
「それに…。実は営業にいった時に、本当は仕事があったそうなんです。『一言二言なんだけどナレーター誰かいない?』と言われまして。ボクのサンプルはスポーツドキュメントだったもんですから仕事を振ってもらえなくて…ボクも別にやりたい仕事ではなかったんですが…。でもまあ、そのことが結構ショックで」
 
ゴリゴリと、極細木は梅干しの種をゆっくり噛みながら沈黙している。
 
「ベテラン先輩プレイヤーにも『そんな時のために”何でも出来ることをアピールして”なるべく多くのジャンルを収録しておかないと売れていかないよ』と言われました。いや、極細木先生のアドバイスが間違っているとは思ってないんですよ。でもやっぱり僕は新人ですし、やれと言われた事をやれるようにしておかなきゃな、と…」
 
極細木の口の中からばきっ!という音がした。
 
不穏の空気に居心地が悪い。

 
 
 

- 登場人物 -

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極細木スガ子

ごくぼそきすがこ。
声業界の女帝と呼ばれるマネージャー。

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山ちゃん

謎の新人ナレーター。
 


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