ナレーターメルマガ

極細木スガ子の
きっぱり言うわよ!

 

 [ 第1部 新人編 ]  第6夜

マネージャーを見抜け!

-前編-

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 (2006年8月17日ナレーターメルマガ18号より)

雨あがりの夜。東京、赤坂。
 
伝説のマネージャー極細木(ごくぼそき)スガ子とのインタビューは続く。
 
私はこの女帝から業界における、求められる人材、問題点、実状のすべてをききだそうと腹をすえた。
 
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3年後には差がついていたりするのヨ

 

「先生は最初におっしゃいました。新人がこえなければならない『3つの壁』があると。一つは、既成の養成所などでナレーション教育が確立されていないため、新人はきちんとした教育を受けていないということでしたが、二つ目の壁について教えていただけませんか」

「え~……だって山ちゃんまた泣くでしょ(笑)?なんかイジめてるみたいでヤだな~喋り過ぎて喉いたいし~」
 
私はすぐさま呼び鈴を鳴らし、出されたにごり酒を女帝の杯に注ぐ。
 
この酒は、そのまろやかさに似合わず、髄(ずい)まで酔う。
 
「売れていく新人と、忘れられていく新人。ワタクシに言わせれば、ほとんどのコが最初の実力なんてどんぐりの背比べみたいなものヨ。でも3年後には明らかに差がついていたりするのヨね。それほどでもなかったはずの才能も、使えば使うほど切れ味が鋭くなっていくのヨ」

「3年後・・・その差はどこでついて行くんですか!?」
 
「それはマネージャーとの出会いと言ってもいいけど、積極的には見抜けるかどうかなのヨ!」
 
「そ、そんな事できるんですか?」
 



わかってないマネージャーが潰しちゃうって悲劇も


「まずはちゃんと《自分のやりたい事》を担当をしてくれるマネージャーや事務所を探してそれからアタックすることが大事よネ。誰でも、なんでもできるって訳ではないから《どのマネージャーがどういうマネジメントをするのか》を、きちんと調べるのよ。新人はここで間違うことが多いワ」

「誰でも、どこでもいい訳じゃない…?」
 
「そうね、小さい規模の事務所なんかでは、本当は専門外でわかってないマネージャーが適当にダメ出しをして、結局プレイヤーを潰しちゃうって悲劇もよくあるコトなのヨ。大手事務所のトップマネージャーだって得意とする分野もあれば苦手とする分野もある。プレイヤーとの相性すらあるワケね」
 
「そ、そんな事があるんですか・・・!?」
 
「このお酒、すいすい入るわ~もう一杯」
 
「どんなに変に思えることを言っていても、売り出す力のあるマネージャーは正しい。逆に、一見まともな事を言っているようで、じょじょにプレイヤーをつぶすに等しいマネージメントだってあるわ。恐いことだけどこれはけっこうあるのヨネ~。ナレーターでも実力の差は天と地の開きがあるでしょ。もちろんマネージャーにもピンキリがあるのヨ」

「私の頭の中では、マネージャーはまるで神のようなものだとさえ思ってました。どんなマネージャーでもプレイに詳しく、すべてに解決策を用意しており、いつでも才能を求め、仕事のパイプはなんでも持っている・・・従っていれば間違いはないのだと・・・」
 
「マネージャーや事務所を見抜くのに、手っとりばやくて確実な方法は〈実績を〉調べることよね。きちんと実績があるかどうかをリサーチすることは、プレイヤーの人生を左右すると言っていいわワね。ひっく。簡単でショ?」