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TVナレーター収録現場

 

第3話

ナレーターがスタジオに行くまでって?

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(2013年2月14日ナレーターメルマガ215号より) 

 

ナレーションの「現場」ってどんなとこ?


ナレーターになって最初に驚いたのは「ナレーションって必ずしもテレビ局で収録するんじゃないんだな」ってことでした。
 
「ポストプロダクション(映像と音を編集するスタジオ)」が都内各所にあり、番組でそこを借りて作業していくんです。ここがナレーターの『現場』になります。
 
いつも仕事場が変わるのは新鮮な気持ちになれて嬉しい。
 
まして売れっ子になればスタジオからスタジオへ…。「このあと3件収録あるんで」と抜けてみたい^^;
 
余談ですが、ベルベットオフィスではあおい洋一郎さんと山崎優さんが「テレビ局の看板報道番組」を担当されています。
 
外部スタジオではなく「毎日テレビ局に出動」。うーんかっこいい^^
 

http://www.youtube.com/watch?v=dK78wUtrFn8
 


 

スタジオってどんなところ?


ポスプロの中には、大ざっぱに「ED(=エディット・映像)」と「MA(=エムエー・音声)」の2部門の編集所がありまして、私達ナレーターはMAに参上いたします。
 
「ED」は映像の切り貼りや、テロップ入れなどをする所。ナレーターは関わりがありません。
 
若いころよく間違ってEDに入っちゃったりしてたのですが、ミョ~に薄暗い部屋(後で教わったのですが色調整のためにわざと暗くしてるのですって)で、テレビっぽくない静かな映像をみんなでじっと見つめているその異空間に、超ドギマギしたものです^^; 
 
静かな理由は、まで映像にBGMや効果音が付けられてないないからです。テレビをみている時は意識できないけど、BGMってほんとに大事なんですね。


 

なんで「MA」っていうの?

 
ここで作られた映像が、廊下を渡ってMAルームに手渡されます。
 
「MA」はマルチオーディオの略です。
 
テレビ番組には「出演者の声」「BGM」「効果音」「観客の笑い声」など、いちどにたくさんの音が流れますので、全体をみながら音量やタイミングを調整します。
 
その制作過程の一部として『ナレーション入れ』がある訳ですね。
 


 

大手スタジオは、まるで番組表


スタジオにも”大手”があります、そういうところは廊下を歩くだけでも部屋ごとに「番組」が並んでおり「業界感たっぷり」です。
 
完全防音のドアが開いた瞬間にちらりと売れっ子ナレーターの声が漏れ聴こえるとテンションMAX。
 
と同時に、たくさんのスタッフが走り回っていて、ちょっぴり怖い^^;
 


 

スタジオの中の”さらに個室”

 
スタジオに入ったらナレーターは「ブース」というさらに個室に入ります。
 
完全防音。ほんとにシーンとしていて、初心者の頃はこの静寂がオソロしい^^;

外のスタッフが何をしてても疑心暗鬼にかられます。
 
談笑してれば「今のプレイ、失笑買ってしもたがな…」
 
俯いてれば「呆れてるーッ!あかーん、ナレーター替えられるー!」などなど。
 
でもそんなことないのでご安心を^^
 

http://www.youtube.com/watch?v=CVp94yOQhc8
 


 

カフ


ブース内で初めてみるとなんじゃこりゃ?なもの。それがカフ。
 
昔のドラマなどで、なんかハンドルを上げ下げしてからDJ役の人が話し出すシーンを見たことありませんか。なんのことはない「マイクのon/off」を切り変えるためのハンドル(フェーダー)と、スイッチと、音量と、Qランプがあるだけの機械です。

ちなみに山上くんはいつも、カフの置き場所をテレビモニターと自分の中間に置きます。動かしてもいいんですよ^^
 
原稿と映像を上下しながら読んでも視界の端にQランプが入ってくるようにです。
 
 


 

タイムコード

 
ナレーション収録の目安になるのが「タイムコード」です。
 
「TCR=タイムコードリーダー」と表記され「キャラ」とも呼ぶ人もいます。
 
「10;01;54,25」などと表記されますが、中央の[01;54]をみて、「1分54秒目」という風にみます。
 
ディレクターからは『ではゼロイチゴーヨンからいきまーす』などと指示が来ます。
 
ちなみに最後の「25」はフレーム数。映像は1秒間に30枚の画をパラパラ漫画みたいに動かすことでできていますから、その何枚目かってことを表すのがフレーム数。
 
あまりに早いので、とても目では追えません。無視してください。
 


 

タイムのとらえかた


ナレーションでのポイントは「読み出しのタイミング」ではなく「秒数内に収めて喋れたか」です。
 
タイムコードは激務の中なんども映像を作り直しながら、ヘトヘトになった状態のADが、必死で映像から書き出してくれてるものです。
 
なので台本上の数字には間違いも多い。当てにしすぎるのもよくない。ナレーター側も人間ですから、タイミングなんてずれて当たり前です。

でも心配無用。現代の録音技術では、タイミングの調整なんてほんの数秒でできることです。
 
現にほとんどの現場では、ミキサーがこっそり直してくれているはずです。
 
困るのはたとえば7秒間の文言を7秒以上かけてしまうこと。
 
こればっかりはどうしようもないので、読み直しになります。
 
ですので、原稿チェックのポイントは「終わりのタイムを想像する」ことになります。
 
これは、次回にでもまた撮影して解説してみようと思います^^

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