ナレーターメルマガ

はじめての
ナレーション

vol.07

 ナレーターOのコピー論

- 前編 -

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(2012年10月11日ナレーターメルマガ206号より)

 スクールバーズ出身で、地上波番組でポップな読みを展開するナレーターO。

ナレーターを目指してからわずか2年でレギュラーをつかんだ彼の練習方法は「コピー」だ。
 
それは彼だけでなく、多くのトッププロが「売れた今でも続けている」オールマイティな訓練。
 
その内容は一見シンプルだが、奧が深く、初心者の中には触りだけで終わってしまう残念なケースも多い。それくらい、コピーは難しいものなのだ。デッサンのごとし。
 
そんな新人ナレーターのOが「スクールバーズBLOG」で公開してくれた『コピーの意味と方法』。
 
大幅編集を加えてお届けします。

 
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なぜコピーするのか

 
コピーの作業は大変です。コピーを経験するとテレビを「ちゃんと見れる」ようになります。
 
やってみるまで番組の作り方などプロの意識で見た事は、僕はありませんでした。
 
「ナレーターとして」「視聴者代表として」「スタッフとして」「与え手として」「買い手として」見る。
 
そうする中で「今」がわかる。
 
今売れてるのは誰か、何か、何故か。コピー対象が判断材料になり自分の中に「基準」が出来ます。
 
漠然と練習してもすぐに行き詰まってしまうのは、基準がないからかもしれません。
 
コピーの目的は「自分が売れるにはどうするのか」を実感、実践することです。実践していく中で自分がいかにコピーできないかってコトも分かります。
 
自分が出る、という言い方が近いかもしれません。
 
僕はコピーしてはじめて、「自分を客観視できるように」なりました。
 


 

手順
 

 [1]コピーするナレーターを決める

自分の好き嫌いではなく、いま「本当に売れてる人(レギュラー本数などを参考に)」を選ぶコトをオススメします。

好みでだけで選ぶと、コピーで学ぶことがなくなり、憧れだけで終わってしまいがちだからです。

また名前だけ有名で、残念ながら「今は売れてないかた」もたくさん居らっしゃいますので、要注意です。

 

[2]番組の録画

コピー対象の方が担当されてる全ての番組を録画します。

同じ人の違う番組もみることで「表現の差異をチェック」する為です。

自分の好き嫌いの余地を作らせずラクしない為でもあります。

 

[3]原稿の書き起こし

テレビ番組を録画して、ナレーション部分を一音一句違わず書き起こしていきます。

たまに聞き取れない箇所が出てきてイライラしますが、コピーとしては実は儲け物です。その方のクセの手がかりになるからです。

30分番組で平均2時間は掛かります。

これだけは多分一生慣れません。本当にしんどく嫌になります。

あまりに時間が掛かるので、僕は書き起こしのみの日を作りました^^;

 

[4]コピー(聞き取り編)

まだ原稿は見ません。

まずひたすら映像を観ながら何も考えずに、何度も聞き返します。とにかく聞きまくり。

すると「緩急やブレス位置」と「強弱」が自然と記憶されていきます。

そこまで聞き込んだら映像とズレたり、原稿の意味が分からなくなる事はまずありません。

 

[5]コピー(なぞり読み編)

ようやく声に出して読んでみます。「高低(音階)」に注目し細かくコピーを深めていきます。

高低の要素が入ると、緩急や強弱やブレスの位置の総合バランスが、取りやすくなったり取りにくくなる箇所が出てきます。


実は、この「うまくなぞれない原因」こそ
が『プレイヤーの生理』。

盗み切れてない、ということなのです。

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