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弾き語りのマーケッター

最終話

求められるものの
向こう側を感じる力

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その後誰一人として 

(2011年6月16日ナレーターメルマガ170号より)
 
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あの頃、一緒に路上で歌った仲間たち。
 
全員がデビューを夢見てバイトをしながら、チケットを売って、声を枯らし、通行人すべてを呼び止めようとしていたみんな。
 
でも残念ながら、その後誰一人としてメディアでは見かけることがありません。芸能の恐ろしい一面です。
 


 

考えてないから夢をみてられた


ちなみに「お師匠」は家出少女に取り憑かれ、その子のカレシと、なぜか3人で同居までするハメに。カレシがまたアホな友達を呼んで…という喜劇というか悲劇というか、そんな結末に。
 
急に連絡がとれなくなっていたお師匠は、数年前に一度だけ電話に出てくれたけど『生活のために夢を諦めたから、話すことがなくなっちゃってさ』と寂しそうに言いました。
 
その時は何も言えなかったのですが、そんな師匠に逆に「生活を考えてないから夢をみてられたんじゃないの」と答えたいような、そんな自分もいます。
 
バイトひとつ続かなかった最下層の僕は、夢みる余裕すらなかったんです。それはまあ自業自得なんですけどね^^;
 


 

出るもんじゃない。出すもんなんだ

 
ちなみに路上では、「実証あるおじさん」にも、よく声をかけられました。
 
それは重役クラスの人。
 
酔っ払いの適当なアドバイスとは違って、彼らはアドバイスひとつとっても、ストレートに「俺達が売るよ」というのでした。
 
さらに「人気ってのはね、出るもんじゃない。出すもんなんだ」と、過去の実証を挙げて話してくれました。
 
「売る」ということに関してシンプルで、直接的で、現実的な話でした(当時は理解できなかったんでビビって逃げましたが^^;)
 


 

コミュニケーションそのもの


数年後の現在、僕はベルベットオフィスに所属し、マネージャー大窓王から「仕事をとっていくとはどういうことか」を教わり続けています。
 
それはシビアで、論理的で、いつもすぐに理解できないことが多い。
 
でもこの連載を書いたことで、なんとなく僕にも見えてきたことがあります。
 
「営業アピールってひょっとして…コミュニケーションそのものってことじゃないかな?」ということ。
 
最後にスクールで大窓王がかならずしているアドバイスでまとめさせてください。
「要求に答えるのではなく、超えること」

それはなぜか?と問われれば、営業アピールとは、自分の思いの発信だけではなく、『客の思いを受け取る力』かなあ、と今は考えているからなのです。
 

-【完】-