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マネージャー小窓王の

改編の狼

vol.3

たとえ負けても試合は終わらない

-後編-

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その夜

 
酒の席に誘ってくれた大窓王に、思い切って打ち明けてみた。

小窓王「深夜の新番組なんですが、Aさん(キャリアで無難にまとめる)Bさん(ストレートな読み)Dさん(声優系の読み)Hさん(スタッフをつかむのが上手そう)の4名の女性を提案したんですが、どう思います?」

大窓王「うーん。だいたいのバランスはいいんだけどね。できれば、さらに発見や驚きがあるとなお良いだろうね」

小窓王「発見や驚き?な、なんですか?」

大窓王「まずその番組なんだけど『深夜で芸人さんが各地の不思議スポットをレポート』って企画がそもそもつまんない感じじゃない?だからもっとナレーションで引っぱっていくくらいのキャスティングが、面白いんじゃないかな」
 


 

その中で一人選ばれるには


小窓王「大窓王なら、例えば誰をキャスティングします?」

大窓王「最近聞いたボイスサンプルだと誰かな…荒削りだけどインパクトのある表現をするGさんとかかな」

小窓王「Gさんかぁ。面白い表現をするので、ぼくも一瞬考えたんですが、やはり踏み込めませんでした。面白い以前に、しっかり読めるかどうかが心配になっちゃって」

大窓王「バラエティーは踏み込みが大事。失敗を怖れて、新人を入れる事に冒険が出来なくなってはマネージャーとしては一流になれないよ。それに『しっかりした女性ナレーター』ってだけの指定だと、大手事務所から結構な数が集まるからね。その中で一人選ばれるには、かなりの実力差があるか、それとも奇抜さを狙うかどちらかだろうね」
 

小窓王「そう言われればそうですね。”その他大勢に埋もれないようにしなければ勝ち抜けない”ですもんね」

大窓王「あと、それに一つ付け加えて「女性の中にぽつりと男性を入れておく」。ベルベットでいえば、あおい洋一郎さんとかさ。そうすると意外性あるでしょ(笑)」

小窓王「ええ!!実は、芋煮会オフィスのずんだ一人さんが決まったんですよ!」

大窓王「なんだ決まってたのか・・・うーむ。やっぱりそう来たのか。こういう真逆のキャスティングってタマにあるんだよね。押さえておかなきゃいけないポイントの一つ」
 


 
その深夜バラエティ新番組「ドンと恋フシギちゃん」は、ずんだ一人さんのナレーションもあって好調な視聴率をたたき出していた。

番組を取れなかったことは悔しい。
 
でも終わったことは忘れよう。パキーン、パチリ。
 
その後、すっかり番組の事を忘れ果てていた小窓王。
 
だがそんな小窓王の心をなお奮い立たせるべく、大窓王から逆転を狙う極秘ミッションが下るのであった!!
 
次回をお楽しみに。つづく・・・