ナレーターメルマガ

マネージャー小窓王の

改編の狼

vol.12

狼の星座

-前編-

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(2007年2月15日ナレーターメルマガ43号より)

空気が緩み始め、まもなく迎える春。

狼たちの狩 りのタイミングがやってきた。
 
小さなネズミを狩るのではないのだ。年に2度だけ訪れる大物たちの大移動!
 
それを狙い野獣たちがうごめき出す、熾烈な戦いの始まりである。
 
それはテレビ業界ではこう呼ばれる。『改編期』と。

 
それまでとは違う格別な空気が漂う。極上の匂いだ。
 
さあ獲物に集中するんだ!改編の狼よ!
 
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小窓王らしさ

 
3.11震災当日の夕暮れ時。余震に困惑しながら災害報道から目を離せないでいた。

 
そんななか小窓王が、緊迫した空気を切り裂いたのであった!
 
小窓王「いまから…赤坂と新橋にいってきます!」

 
大窓王「なッ?!」

 
小窓王「スタッフにサンプルを届ける約束があったので…」

 
大窓王「むむむ…赤坂は16Fで、新橋は24Fがスタッフルーム…交通機関はもちろんのこと、すべてのエレベーターが止まってるが…それでも行くというのかッ?」

小窓王「ふ。約束は、約束ですよ。それに、こんな緊急事態にこそ私たちベルベッターズがお役にたてることもあるかと思うのです」

大窓王「うう…素晴らしいぞ小窓王よ、よくぞ言うてくれた、感動したッ!事務所には私が待機し全力で対応させてもらう。きみは前だけをみて行ってくれ!」

小窓王「うう…わかってくれますか社長…!最善を尽くしてきますっ!ふんがーっ!」
 
数時間後。小窓王は帰ってきたのであった。

小窓王「10Fでめげました」

大窓王「ガッツあるなって感心して損した(笑)」
 


 

実は今期

 
しかし大窓王は知っていたのだ。何が小窓王を駆り立てているのかを。
 
実は今期、すでにいくつかのレギュラーが終わる気配をみせている。
 
改編が始まる2ヶ月ほど前から、打ち切られる番組に次々と死刑が宣告されるのだ。
 
この2ヶ月は生きた心地がしない。
 
このまま何もないと消え去るのみ。それが業界の掟。
 
春と秋4ヶ月の間。つまり1年の1/3は生きた心地がしないという、シビアなエッジにいる職業。それがマネージャーという狼の世界なのだ。
 
改編のラストスパートが迫っていた。
 
その緊迫感が小窓王を駆り立てたのだ。